2011年01月13日

本音

「大事な人」とはギタリストの☆さんのことだ。

バカバカしいと思われても仕方ない。
私も、ただの憧れだと思ってた。
でも、ただの憧れの方がずっとマシだった。

☆さんのライブを観に行くようになってもう5年目になる。
本当に素晴らしい、唯一無二の音を奏でる人。

☆さんとは相変わらず会場でちょこっとお話しするくらいだけれど、
縁あって☆さんの奥様と連絡先を交換することになり、
奥様のライブの打ち上げに参加させてもらったり、
二人でお茶をすることもある。

奥様のことは大好きだ。
4つ年上のお姉さんのような人。
さばさばしているようで、実はとっても繊細。
居心地の良い空間を作ることが得意な人だ。

奥様と共通しているのは、
”☆さんのギターが大好きだ”ということ。
時々、話し相手が”奥様”だということを忘れてしまうくらい、
☆さんのギターの素晴らしさについて語り合ってしまうことがある。

もしかしたら奥様もそういう人が欲しかったのかな、と思う。
奥様自身もミュージシャンで、
奥様の周りもミュージシャンだらけだから、
自分の夫の素晴らしさについて語るなんて、
奥様の世界の中ではなかなかできないのかもしれない。

だから、「ただただ好き」なファンの私の前では、
奥様もファンに戻れるのかもしれない。
ある時、奥様が私を、
「世界一☆くんのギターが好きな人」と紹介してくれて、
リップサービスだと分かっていても嬉しかった。
奥様はそんな風に言ってくれる懐の深い人なのだ。
それに甘えて、私もなついてしまった。

奥様は、公私共に☆さんをかいがいしくサポートされている。
☆さんの奥様があの方で良かったと心底思う。

でも、時々胸がチリリとする。
羨んでしまい、羨んでしまう自分が嫌で。
二人には二人の世界があり、
どう逆立ちしたってそれを分かることなんてできない。
絶対に幸せなことばかりではない。
そんな時も奥様はそばにいて、☆さんをサポートしてきたのだ。
☆さんという有名なギタリストの奥様として、
日々大変な苦労もあるだろう。

先日、奥様がウィルス性の病気にかかってしまった時に、
☆さんに伝染さないようにように最大限努力している話を聞いた。
家中消毒しすぎて、手がボロボロになってしまったと笑って話していた。
その時☆さんは二つの大きな仕事を抱えていたから、
「今、☆さんに伝染ってしまったら大変ですもんね」と言うと、
「うん。国が止まる。」と急に真剣な顔になった。
国とはもちろん日本のことではなくて、
☆さんが今いるフィールドのこと。
私には、その意味がよく分かった。

私にはきっと奥様ほどの努力はできないと思う。
そもそもプレッシャーだけで押しつぶされてしまう。
自分が敬愛してやまない人の人生の半分を担うのだ。
”私には無理”と簡単に諦めてしまう。
それを奥様は覚悟を決めてやっている。

だから、なにが”羨ましい”なのだ。
いいところだけ見て”羨ましい”と思うなんて、
図々しいにもほどがある。

だけど、そう思うのは止められない。
いつも心のどこかで羨んでいる。
卑屈になってしまいそうな自分がいる。
もし奥様とこんな風に知り合わなかったら、
個人的に”羨ましい”と思うことなんてなかったのかな。
下手にお二人の世界を垣間見てしまったがために、
私はこんな気持ちになってしまったのだろうか。

☆さんのことが大好きだ。
奥様のことが大好きだ。
お二人の前では、一点の曇りもない気持ちでいたいのに。
苦しくて苦しくて、奥様との距離をうまくはかれない。
早く抜け出したい、この状況から。
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posted by 陶子 at 16:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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